ノーリフティングの取り組み
新着情報

私は、ノーリフティングケアを学ぶべく定期的に開催されているナチュラルハートフルケアネットワーク(以降、なちゅは)様の研修に参加しています。
この度、なちゅは大阪様に声を掛けていただき、令和6年11月16日、17日にATCエイジレスセンターにて行われました「関西キッズ機器展」にボランティアとして両日参加してまいりました。

当日は嬉しいことに、ノーリフティングケアを弊社に伝えてくださった下元先生となちゅは高知の福島さんと同じブースでお仕事させていただくことになりました。
配属されたブースは「排泄相談対応・姿勢チェック」のコーナーでした。
正直、障害児とそのご家族が来られるイベントの為、まったく障害児と関わったことが無い私(子供もいません)に相談が務まるのかと不安でいっぱいでした。
しかし、配属されたからには一生懸命勉強させていただこうと心に決め、今日より明日の精神で臨んでまいりました。

初日、同じブースで働くボランティアの方々と挨拶をさせていただきました。私を含め7名おり、介護士や看護師、相談員、作業療法士、理学療法士と多職種の方が参加しておられました。リーダーの方に大まかな流れや説明の仕方などを教えていただき、全体で決起会を行った後につい開場となりました。

当初の客入りはまばらで、ベテランの方も首をかしげる程度でした。そんな中、私は緊張しておりました。リーダーの方や、昨年度も参加された方の説明を聞き、覚えるのに必死でした。しばらくは、お客様に声を掛けられても、話ができる方につなげる事しかできませんでしたが、それで構わないと他の方達に言っていただけたことで、少し落ち着いて接客を対応できるようになりました。お昼前くらいか最後までひっきりなしにお客様が来られていました。
そのように相談対応させていただく中で、衝撃を受けたことが1点あります。女児には「月経」という問題があるということでした。普段、高齢者介護に携わる中で、忘れてしまっていたのです。相談中にそこに触れた際には思わず「ああそうか」と声が出てしまうぐらいの衝撃でした。そして相談に来られるのはご家族ですが、話をされるのは、ほぼお母さんなのです。ますます男の私の出る幕はないのではないだろうかと自信を無くしてしまいました。

そんな私でしたが、他のボランティアの方々が話される内容を聞いていたことで、午後は少しずつ自ら相談対応ができるようになってきます。
相談内容に傾向があることと、月経など私が対応できないことは他の方に振ればいいと気づいたことがきっかけでした。お悩みを聞いていくと、言葉や状況は変わりますがある問題に集約していることが分かったのです。それは、「いくら頑張っても漏れてしまうので、どうにかしたい」、「サイズが合わなくなってきたので、次は何を使ったらいいか」、「金銭的に厳しいので、排泄用品を紹介してほしい」といった悩みでした。もちろん違う場合もあります。単に頑張っている話を聞いてほしいのだろうなと思う相談者の方もおられました。傾向がわかっていればある程度、私が話す内容も決まってくるのでオムツフィッターとして自信を持って対応できるようになったのです。
結局、初日は3件ほど自ら対応させていただきました。その合間に、姿勢チェックの対応をサポートしたりもさせていただきました。

2日目、ボランティアメンバーは一人入れ替わり、同じ人数でしたが昨日とは比べ物にならないくらいの盛況ぶり(後に聞くと2日間で2400名弱に方が来場されていたそうです)に手が回らなくなってしまうほどでした。
昨日、自信を得た私は積極的に声を掛けていき、10件以上は相談対応させていただくことができました。私が直接相談対応させていただいた方の中で、オムツフィッターとして講師に来てほしいとのお話もいただくことができ、大変実りあるものとなりました。
この2日間は、普段の業務より疲れてしまうほどでしたが、気持ちは晴れやかであったことを覚えています。

今回の「関西キッズ機器展」のボランティア参加を通じ、多くの方とつながりを持つことができました。
特に、私が感じたのはボランティアとして参加している方々(総勢60名以上)や参加企業様、主催者様たちの熱量でした。同じ方向を向いている人たちが集まると、こんなにも大きな影響力を持つことができるのかと、感銘をうけました。

もっと多くのことを伝えたいのですが、長くなってしまいますのでこの辺りで終わらせていただきます。
次回も参加させていただき、「排泄相談対応・姿勢チェック」のブースに配置していただけるようにお願いいしてまいりましたので、来年の開催までに研鑽を積み、もっと多くの方のお悩みを少しでも解決できるようにしておきたいと思っています。