ノーリフティングの取り組み
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研修内容 モリト―つるべ―Y6セットを使った介助方法ほか福祉用具を活用した介助方法、福祉用具の選定のコツ
座学 テーマ「移乗・移乗方法を正しく知れば、生活の質も変わる」

レジュメ(資料添付)を用いた座学。
「移動」と「移乗」の違いを含め、生活の範囲を広げるために必要不可欠であること。
福祉用具を選定する際に重要なのが、座位が取れるかどうなのか。
座位が取れなくなってしまうとリフトを選ぶしかなくなってしまうので、そうならないように解除する必要がある。
出来なくなってから福祉用具を選定するのではなく、今に身体状況が変化しないように福祉用具を選定することが大事であると話をしていただいた。

実技
現場の対象者を想定したリフトの介助方法と特浴内でのスライディングボードの方法、また、移乗介助に伴う体の使い方と仕組み(写真資料添付)
 リフトを使用仰臥位からリフトで上げるのは自然な人間の動きではないため、ギャッジアップして座る形を作ってから行うこと。また、不安定な頸部などには手を添えて行う。
こちらの不安が触れた手を通して伝わらないように、声掛けしながら行う。
車椅子への以上の際には利用者様の膝を押して車椅子に押し付けるのではなく、車いすのバックレストに背中を当てながら下ろし、膝が前に出ないように添えるだけで構わない事。
リフトのつり具部分は車椅子のブレーキを外し、後ろに下げながら行うことで、対象者の胸のあたりまで下げることができるため恐怖が和らぐ。

 特浴内でスライディングボードを利用しているが、肌に触れるため、滑らせるのではなく、あくまで橋渡しとして活用すること。
具体的には、対象者が立ち上がろうとするのを介助し、臀部が浮いたときに少しずつ移乗先にずらしていく。
ベッドから車椅子への以上の際は介護者の身体の向きに気を付ける。
目線、顔、身体、つま先を全て移乗する方向に向けて行う。
介助者が対象者を移乗させるということではなく、移乗しようとする対象者の動きをサポートすることが本質であり、そのために健常者が移乗する際にどのような動きをしているのか知っておくことが肝要である。

感想 
参加した二人は初めての事が多く、感銘を受けたようでした。
時間が足りず、大分延長して研修を行っていただきました。回数を重ね、参加人数の増加のみならず、知識と技術の定着を図る必要があると感じました。

課題
 福祉用具の選定に対し、どのような福祉用具があるかなど知識の習得を行う必要がある。
学んだ技術、知識をアウトプットする機会を作る必要がある。拠点ごとの研修など。