田中知世子のひとり言

3月になり夜明けも早くなり、春の近づきを感じられるようになりました。

 

高齢者ビギナーとしては、先日NHKで放映された、「お別れホスピタル」が大変興味深い内容でした。
介護が必要な状態で尚且つ医療的ケアが必要な方が生活する療養病棟の中での人生ドラマです。
この病棟では、完治して退院することは珍しくほぼ療養生活が幾年か続き病棟で亡くなられる場合がほとんどです。

 

人が死ぬとはどういうことなのかという問題を突き付けてきます。

 

逃げては通れない誰もが行き着く道です。
人は最後にその道に行きつくことがわかっていながら、日々の生活ではあえて見ないのではないでしょうか。

 

泣いても笑っても、嘆き悲しんでも、怒っても死は着実に自分に迫ってきます。

 

このドラマで私が、注目したのは高齢者の死です。
様々な人生を経て療養病棟にたどり着いた人々がどのような感情を持つのだろうかということです。
私も何人もの人を見送りましたが、見送るものと、見送られる者と両側面から描いたドラマは人間とは‥命とはと医療職や介護職でなくても考えさせるドラマとなっています。

 

誰しにも訪れる死です。人生の総清算を人間はどのように考え、向き合うことができるのか。
結論はありませんし、正解もありません。
ただ、時の流れの中に飲み込まれるように死は引く波にのまれるかのように人生を飲み込んでいくように思います。

 

チャラのテーマ曲「小さなお家」もこころがほどけます。
また、病院から見える海の景色もふわっと人を包み込んでくれるような気がします。

 

この番組の再放送もあるようですし是非ご覧ください。
(再放送 BSP 4K 3月4日(月)~7日(木)午後1:00 〜 午後1:49)