中国の高齢者と介護職員に思う2024年訪中
山東省煙台、済南の高齢者施設介護研修
2024年5月23日~26日 山東省煙台、済南施設介護研修
2019年11月に中国山東省煙台の会社と介護教育の会社「秀林田中養老服務公司」を設立し、その後すぐに世界中コロナ禍となり、4年半ぶりに、中国の施設職員の皆様と再会しました。
しかし、コロナ禍の影響で、入所者の20%がお亡くなりになったと話されました。世界中、本当に悲しい出来事であったと思います。大変だった当時を共に振り帰りました。
そして驚くことに、コロナ禍の4年半、中国は、休むことなく、発展し続け、煙台の400床の老人ホームは700床となりさらに病院の併設、さらに済南に昨年1000床、地域医療にも開放した病院の併設など休むことなく進み続けていました。
決定事項はならず実行するというのは、いつもながら素晴らしく思います。そして「秀林煙台養老」は五つ星の評価を頂いています。
また、いつも驚きますが、国土の広さのせいか、国民性なのか、とにかく何もかもが広く大きいのです。
老人ホームも敷地面積は、広く、中を見学で歩くだけでも時間がかかります。
中には、ゴルフ場のカートのような車で移動する施設もあるようです。
日ごろから敷地内を良く歩いていれば足腰が強くなるように思います。
今後認知症の方も自由に歩けるよう、閉じ込めたり、拘束してはならないと話されており、介護に対する知識はどんどん進んでいっています。
以前見学したオランダのの認知症ケアの町のようです。
どちらかというと日本のケア現場との広さや内容を比べると、どちらかというと、ヨーロッパの介護の広さや内容に近いように思います。
どの分野でもそうかと、思いますが、他国に学び、中国の風習習慣に合うようにアレンジし実戦に移す速さが非常に早いように思います。
少し考えている間に、早いスピードで変化していくので中々、日本のケアを必要とされるも、我々が、追いついてないのが、私の感想です。
2019年の研修時も思いましたが、介護職の人達は、日本の介護職の人同様高齢者に向き合いていねいに介護をされ、今回の講習にも積極的に参加されていました。
今回はノーリフトケアを中心に、身体を傷めないケア、介護職が仕事を継続可能にできるように、日本が介護職不足になったように、中国の介護職が離職しないように、虐待が起きないように、無理のない介護技術を身につけることを目標としました。
スライディングシートやスライディングボードを使い、実際に施設職員がモデルになり、介護職の方々やマネージャーの方々に実感していただける、研修となりました。
今後、「秀林田中養老公司」から地域の高齢者施設に発信していきたいと秀林社長からもあり、より中国の介護職の方のニーズや施設ニーズを検討し、日本の介護経験が活きると良いかと考えます。
介護職の皆さんと身体に負担のなく介護の仕事が長く継続できるようにノーリフトケアを実施研修し、今後どのように研修するかなど協議いたしました。
山東省は海鮮がおいしく日本人の優しい味です。でもこんな珍しいものも頂きました。サソリと蝉。研修の後は、社長が名物の近くの屋台へ。今後の中国と日本の介護が上手くいきますように。先ずは交流から。