田中知世子のひとり言

毎日、暑いだけでは済まされないくらいの暑さです。
体温を上回る気温が連日、TVで伝えられています。

在宅ケアを主とするピースクルーズではみんな汗だくです。
本当にケアに行くスタッフも、ケアされる高齢者の方々も熱中症に気をつけたい2023年夏です。

さて、今回は福祉用具貸与、販売の部門についてお話しします。

ピースクルーズでは居宅、訪問、看護と立ち上げたのと同じ時期に割と早い時期に福祉用具「アユート」は、スタートしました。
アユートはイタリア語で「助ける」「援助」という意味です。
福祉用具は、在宅生活を支える大切なアイテムです。

しかし、福祉用具の部門は介護保険サービスの中では地味です。
というのは、介護保険では、ケアマネージャーが、利用者の要介護別の点数以内で訪問介護や看護、デイサービス等を利用者の希望などを入れながら介護計画を立てます。

多くは、ベッドや車いすの貸し出しが中心です。
まだまだ、皆さんに紹介されていないことが多いように思います。

ケアマネージャーだけのセンスに任せておいて良いのでしょうか。
ワンパターンな福祉用具を提案されていませんか。
利用者や利用者の家族の方も「こんな道具ないですか?」と、どんどん興味を持って尋ねてください。

また、福祉用具相談員という資格があります。
是非、皆さんに興味を持っていただきたいと思います。

特に営業をしていた様な方です。
きっと今までの経験が活きるはずです。
福祉関係の仕事の中では、営業職に近いと思います。

「こんな車いすを使ったら便利ですよ」とか「この道具を使うと移動や移乗が楽にできますよ」などどんどん提案できる福祉用具相談員が増えてほしいと思います。

自動車の営業マンやマンションの営業マンは、この自動車乗るとこんな素敵なところへ行けるとか、マンションの営業マンはこのマンションに住むとこんな生活ができるとか、これを買うとこんな良いことがあるという前向きな話をしますよね。
福祉用具相談員もそんな提案のできる人が増えれば介護の世界も変わると思います。

独立開業もできますので、きっと自分のセンスを活かせるのではないでしょうか。
これを使えばこんな素敵なことがあるという「物語」を語ることができる人が最適です。

ピースクルーズでは、「ノーリフトケアをスタンダードに」というプロジェクトを実施中です。
この、在宅でリフトを使うこと、ノーリフトケアにすること、これは高齢者家族でも、リフトを使って在宅生活の継続を可能にします。

これらを、説明し提案し物語を語ることのできる福祉用具相談員を育てたいと考えています。

10月に福祉用具相談員の研修をしますので詳しくは、新着ページで改めてお知らせしたいと思います。