ノーリフティングケアへの
取り組み
介護者自身の身を守り、
心の余裕を持たなければ、
心優しく寄り添うケアは
できない。
多くの介護者が、身体を傷め、心を痛めている現実を理解できますか。
にもかかわらず、心優しい、寄り添うケアを求められています。
自分がしんどい中で、他人に優しくできるでしょうか。
介護者のほとんどは、「誰かのお役に立ちたい、困っている目の前の人を助けたい。」と思っています。
しかし、身体を傷め、心が痛んでもこの気持ちを持ち続けることは、どんな心の強い人でも無理ではないでしょうか。
今こそ、せめて、ノーリフティングケアをスタンダードのすることが、介護現場に必須のことと考えます。
ピースクルーズの取り組み
ピースクルーズでは、「ていねい、まじめ、おもいやり」のケアを共に創ることです。
この度、「みんなが笑顔になる がんばらないケアのポイント」研修本を出しました。
(発行2023年8月1日)
そのなかで、ケアの工夫としてノーリフティングケアを紹介しています。
ピースクルーズおすすめの
「くふう」「アイディア」
研修本の中で紹介している、介護者がもっと楽に、利用者がもっと快適になる工夫やアイディアを、一部抜粋してご紹介いたします。
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01
ベッド上の移動で
力任せ介助で腰痛悪化!ベッド上の利用者の位置を調整しようと力任せに引き上げ、腰痛に…
皮膚へのずれ力により、利用者も褥瘡の原因に…。「スライディングシート」で
スルッと滑らせかんたん移動!スライディングシートを利用者の体の下に敷き込み、
滑らせて移動させると、何も敷かない時よりもずっと楽に移動できます。 -
02
体が大きい人の移乗で
振り回される介護者!?体が大きい利用者を振り回すように介助すると、介護者も一緒に振り回されてしまいます。人手不足で複数人介護も難しくなっているため、慢性腰痛で退職する人もいます。
「床走行リフト」で
振り回されない安心介助一人で移乗介助が楽にでき、人的負担が軽減されます。スリングをセットする時間は5分たらず。介護者の強い味方です。
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03
トイレの排泄介助で
体を支えるだけで精一杯!狭いトイレの中で、介護者は利用者の体を支えるだけで両手がふさがりがち。その状態で下着の上げ下ろし、排泄の始末をするのは至難の業です。
「スタンディングリフト」で
感覚を味わいながら安全な立ち上がりスタンディングリフトを使えば、体幹を前傾させた半立位姿勢を維持でき、下半身部位の衣服を簡単に着脱できます。ポータブルトイレ、パッドの交換、下半身の清拭などでも使えます。また、利用者に自分で立ち上がる感覚も味わってもらえます。
活動報告
ノーリフティングケアの
2023年計画
ピースクルーズでは、より専門的なノーリフティングケアを取り入れるために、専門機関による研修を実施致しております。2023年度は組織の体制構づくりをはじめ、スタッフ全員が安全に働ける環境づくりに取り組んでいます。
- 5月
- ノーリフティング宣言
- 6月21日
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第1回研修実施
目的と必要性の理解 他
- 7月21日
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第2回研修実施
自己管理
リスクマネジメントの流れと確認
腰痛調査の対応策の検討。
実施 他
- 8月22日
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第3回研修実施
アセスメントプランニング
- 9月
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第4回研修実施
腰痛予防の体制整備
アセスメントプランニングの体制整備
福祉用具のメンテナンス管理
- 10月20日
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第5回研修実施
進捗、マニュアルの確認等